症状
口の周囲や唇にできる痛みを伴う水疱
口唇ヘルペスの症状は、口の周囲や唇にできる水疱(水ぶくれ)です。
その特徴は以下のとおりです。
【口唇ヘルペスの水疱の特徴】
● 痛みを伴う
● 左右のどちらかにのみ、もしくは、左右対称にできる
● 体調を崩したときや、ストレスが溜まったときにできる
水疱ができから時間が経過すると痛みの程度が変化することがあります。早めに対処しましょう。
原因
ヘルペスウイルスの感染による
原因となるヘルペスウイルスは主に2種類です。
● ヒト単純ヘルペスウイルスI型
このウイルスがもっとも一般的な口唇ヘルペスウイルスの感染原因になるウイルスです。
一度感染すると、三叉神経という顔の感覚を担っている神経に潜伏感染し、体調が崩れたときや免疫機構が弱った隙をついて再発します。
唇に刺激が加わっただけで発症するので、体調の微妙な変化に注意が必要です。
● ヒト単純ヘルペウスイルスII型
このウイルスに感染すると性器ヘルペスを引き起こすことが一般的です。
しかし、最近では、このウイルスが原因となって口唇ヘルペス引き起こしている例も増えています。
いずれのウイルスに感染したとしても、再発のきっかけは疲れや病気などの外部からの刺激です。体調を崩したときには注意しましょう。
診断と治療
口唇ヘルペスの診断
口唇ヘルペスの診断は、問診と視診で行われます。
必要に応じて、血液検査や水疱の内部の液を採取してウイルスの検査をすることもあります。
口唇ヘルペスの治療
口唇ヘルペスの治療は、基本的に抗ヘルペス薬を使用して、ウイルスの増殖を抑えます。
また、痛みがひどい場合には痛み止めの薬を服用することがあります。
予防
疲れやストレスをためないようにしましょう
口唇ヘルペスの予防には、疲れやストレスを防ぐことが大切です。
体調の悪化やストレスが加わると、神経の中に隠れているウイルスが活発に活動を再開するので、注意しなければなりません。
適度な睡眠や栄養状態を良く保つように心がけるようにします。
また、明確な感染経路はわかっていませんが、ヘルペスウイルスは子どもの頃に家族間で感染することが多いと考えられています。
口唇ヘルペスを発症しているときに、頬ずりをしたり、キスをしたりするのは控えるようにしましょう。
医療機関受診のポイント
口や唇に違和感を感じたら、早めに受診を
診察室で医師に伝えること
診察の際には、以下のことを医師に伝えましょう。
● 水疱が出てからどの程度の時間が経っているか
● 痛みの程度
● 水疱が出たきっかけ
● 口の周囲や唇以外には症状はないか
受診すべき診療科目
● 皮膚科
● 内科
● 小児科