症状
3週間以上、咳が続く
咳喘息の症状は、咳のみで、以下の特徴があります。
● 3週間以上咳が出る
● あまり痰は出ない
● 一度咳が出るとその咳が刺激となり、咳が止まらなくなる
● 気管支喘息のようにのどがヒューヒューゼーゼーと鳴ることはない
かぜなどの感染や花粉症の時期に咳喘息になることもあるため、「かぜが長引いているだけ」「アレルギーだから」と自覚しにくい病気です。
原因
様々な刺激で咳が出る
咳喘息は、気道が敏感になっていることで、様々な刺激で咳が出るようになります。
咳を起こす刺激には、主に以下のとおりです。
● かぜなどの感染
● 室内外の温度変化
● 冷たい空気
● 湯気(水蒸気)
● 匂い
● 花粉
● ハウスダスト
● タバコの煙
● 運動 など
花粉やハウスダストも咳喘息の症状を引き起こすので、アレルギー体質の方は発症しやすいといわれています。
診断と治療
咳喘息の診断
以下を満たしていると咳喘息と診断されるのが一般的です。
● 3週間以上、喘鳴の伴わない咳が続いている
● 吸入ステロイド薬で改善する
● 長引く咳の原因となるような病気がほかにない
咳が続くほかの病気の可能性はないかを調べるために、胸部レントゲン検査やCT検査を行います。
咳喘息であれば、これらの画像検査では異常が認められません。
咳喘息の治療
咳喘息の治療では、吸入ステロイド薬を中心に行います。
咳の症状が治まれば治療は終了となりますが、年間を通して咳が出ている場合は治療を継続する必要があります。
医療機関受診のポイント
2週間以上咳が続いているときは受診しましょう
診察室で医師に伝えること
● 咳はいつから出ているか
● 咳が出始めるきっかけはあったか
● どんなタイミングで咳が出やすいか
● 咳のほかに症状(喘鳴や熱など)はあるか
● アレルギーはあるか
● 家族のアレルギーや病歴
● 現在までにかかった病気
● 飲酒、喫煙歴
受診すべき診療科目
● 内科
● 呼吸器科