症状
長引く咳と黄色い痰が特徴的
気管支拡張症の主な症状は以下のとおりです。
● 長引く咳
● 黄色の粘り気のある痰
● 血痰
● 息切れ・呼吸困難
● 胸の痛み
● 全身倦怠感(だるい)
● 体重減少 など
慢性的に咳や黄色い痰が出ることが特徴です。
原因
気管支拡張症の原因は様々です。
先天的な原因や幼小児期の肺炎、感染を繰り返したことなどで、気管支の壁が壊れたり、弱くなることで生じます。
そのほか、膠原病などの自己免疫障害などから気管支拡張症になることがあります。
診断と治療
気管支拡張症の診断
気管支拡張症の診断では、以下の検査を行います。
● 画像検査
胸部レントゲン検査やCT検査で、気管支の状態を確認します。
● 呼吸機能検査
肺活量などを測定し、肺機能の低下がどの程度かを調べます。
● 細菌検査
痰を採取して、培養検査を行います。細菌感染があるかを調べます。
気管支拡張症の治療
気管支拡張症の治療では、薬物療法が中心になります。
症状を軽減したり、炎症を抑える、また、痰をスムーズに出す薬などを併用します。
気管支拡張症では、気道が感染しやすい状態にあり、感染すると症状が悪化しやすいため、予防のために抗生剤を使用することもあります。
お薬による治療で症状が改善しない場合には、手術で拡張した気管支を含む肺を切除することもあります。
医療機関受診のポイント
咳や黄色い痰が長引く場合は受診を
診察室で医師に伝えること
診察の際には、以下を医師に伝えましょう。
● いつ頃からどのような症状があるか
● 咳や痰の様子 (痰の色など)
● 治療中の病気はあるか
受診すべき診療科目
● 内科
● 呼吸器科