疾患
肺炎とは、肺に炎症が起こることで、発熱、咳、痰、息切れなどの症状がみられる病気です。原因は、細菌感染、ウイルス感染、アレルギーなど様々です。肺炎は日本人の死因第4位(平成28年厚生労働省の調査より)の病気です。肺炎で命を落とす方の大半は65歳以上の高齢者です。
診療科目
からだの部位
分類
症状
胸膜炎とは、肺を包む膜=胸膜に何らかの原因で炎症が起こる病気です。主な症状は、胸の痛み、呼吸困難、咳、発熱などが見られます。細菌やウイルスの感染、膠原病、がんなどが原因で起こります。原因によって治療方法は異なります。
マイコプラズマ肺炎・気管支炎とは、マイコプラズマという細菌に感染することで気管支や肺に炎症が起こる病気です。比較的若い人がかかりやすい肺炎です。症状は、38度以上の高熱、咳、痰、発疹などが見られます。飛沫感染、接触感染で感染が拡大します。
誤嚥性肺炎とは、飲み込む機能が低下することで食べ物などが誤って気管支や肺に入ってしまうことで起こる肺炎です。口の中の細菌が気管支や肺に入り込むことで炎症を起こし、肺炎となります。高齢になると嚥下機能が低下することから、高齢者に多い肺炎です。
かぜ症候群とは、一般的には「かぜ」と呼ばれます。上気道である鼻やのど(咽頭・喉頭)に、急性の炎症をきたす症状の総称です。気管や気管支、肺といった下気道に広がった炎症も、かぜ症候群とすることが最近では増えてきました。
急性咽頭炎とは、ウイルスや細菌による感染により、のどに炎症が起こった状態です。主な症状はのどの痛みなどですが、炎症が広がることで鼻水や咳、痰、発熱などの症状を伴います。花粉や黄砂が原因になることもあります。
中耳炎とは、鼓膜の奥にある「中耳」という部分が菌などの侵入により炎症を起こした状態です。急性中耳炎とは、風邪などが原因となり、比較的、短期間で治ることが多いです。発熱、耳の痛み、耳垂れなどの症状が見られます。子どもに多い病気です。特に生後半年〜5歳頃までに多いです。
潰瘍性大腸炎は原因のわからない難病の1つです。腸に慢性的な炎症が起き、腹痛や粘血便、下痢などの症状が見られます。症状は治まったり、また出たりを繰り返すのが特徴です。明確な原因はわかっていませんが、精神的なストレスでも症状が悪化します。
虚血性大腸炎とは、大腸の末梢血管の血流障害により大腸に炎症・潰瘍・壊死が起こる病気です。虚血性大腸炎は、腸に要因がある場合と、高血圧や糖尿病などで血管に要因がある場合があり、中高年に多く見られます。急激な腹痛と鮮血をともなう下痢がみられます。
ウイルス性胃腸炎は、ウイルス感染により、下痢や腹痛、吐き気や嘔吐の症状が現れる病気です。ノロウイルスとロタウイルスが原因となることが多く、子どもや高齢者は重症化しやすいため、保育園・幼稚園や学校、病院、介護施設などで集団感染しないよう注意が必要です。
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