疾患
大腸憩室症とは、大腸の壁が袋状に膨らんで小さな突起のようなもの=憩室ができている状態です。便秘により大腸の内側から圧力がかかることで、憩室が生じると考えられています。大腸憩室症の多くは自覚症状はなく、症状がない場合は経過観察のみで治療の必要はありません。
診療科目
からだの部位
分類
腸閉塞(イレウス)とは、さまざまな原因で腸管がふさがって消化物が通りにくくなった状態です。便やガスが排出されなくなるため腹部膨満感や腹痛、吐き気などの症状が見られます。手術による癒着、ヘルニア(脱腸)、大腸がんなどの腫瘍が主な原因です。
症状
便秘とは、3日以上便が出ない、残便感があるような状態をいいます。加齢や出産などにより腸を動かす筋肉の衰えやストレスによる自律神経の乱れ、便意を我慢しがちな生活習慣が便秘を引き起こします。生活習慣の改善が治療の基本となります。
食道裂孔ヘルニアとは、本来、横隔膜の下にあるべき胃の一部が横隔膜より上に出ている状態をいいます。加齢による食道裂孔の拡がり、肥満や妊娠などによる腹圧の上昇が原因となります。逆流性食道炎の一因となり、胸やけや吐き気などの症状を引き起こします。
下痢型過敏性腸症候群は、過敏性腸症候群の1つのタイプで、主となる症状が下痢です。腸に異常がないにも関わらず、下痢などの症状を繰り返す病気で、ストレスが関係しています。下痢型は、サラリーマン世代に多いタイプだといわれています。排便すると症状が改善するという特徴があります。
機能性ディスペプシアとは、胃粘膜に何の異常も見られないにも関わらず、慢性的な胃もたれや胃痛などの症状がある病気です。明確な原因はわかっていませんが、精神的なストレスが関係していると考えられています。治療は対症療法と、食生活の見直しが中心となります。
慢性胃炎とは胃の不快感が長期間にわたってつづき、繰り返し胃炎が起こる状態です。急性胃炎が慢性化したものではありません。食後の腹痛、胃もたれ、食欲不振、吐き気などの症状が見られます。治療は薬で症状やわらげる対症療法とピロリ菌の除菌が行われます。
胃・食道ポリープとは、胃や食道にできるイボ状の突起物の総称です。大腸ポリープとは異なり、胃・食道ポリープのほとんどは良性です。ポリープの大きさにもよりますが、自覚症状はほとんどありません。治療は行わず、経過観察になることが多いです。
大腸ポリープとは、大腸にできるイボ状の突起物の総称です。腫瘍性と腫瘍性以外のものがあります。腫瘍にも悪性と良性があり、大腸ポリープ=大腸がんではありません。腫瘍性で5mm以上のものは、内視鏡手術等で切除します。自覚症状はほとんどありません。
消化管粘膜下腫瘍とは、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸の粘膜下の消化管壁内にできる腫瘍の総称です。さまざまな種類があり、消化管の部位ごとに発生する腫瘍は異なります。すべてが悪性というわけではなく、良性のものもあります。自覚症状はほとんどありません。
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